ETS手術の怖さ
普通の社会生活が送れなくなり、自殺すらも考えてしまうほどに悩むETS手術の後遺症を
あなたはご存じですか?
2009年4月17日のYahoo!ニューストピックスの記事から。
「手術後、別の部位から異常発汗病院提訴6件」
手のひらに多量の汗をかく「手掌(しゅしょう)多汗症」の手術により別の部位から異常発汗し社会生活が困難になったとして、
病院側を相手取り提訴するケースが相次いでいる。
東京都や千葉、長野県でこれまでに少なくとも6件あり、
9日には東京高裁が医師の説明不足を認定し病院側に賠償を命じた。
手掌多汗症に詳しい医師は「深刻な副作用は少数だが、
事前の十分な説明が必要」と指摘している。
この手術は「胸腔(きょうくう)鏡下胸部交感神経切除術」(ETS)。
内視鏡と電気メスで脇の下の交感神経を切除する。手掌多汗症は治るが、
別の部位の汗が増える「代償性発汗」と呼ばれる副作用が、
程度の差はあるもののほとんどのケースで起きるという。
高い費用をかけて神経を切断する手術によって、手汗の悩みを解消する選択肢も確かにあります。
しかし、上記の事例のように必ず成功するわけではありません。
手術の結果、温度調節のための発汗は、手足では確かに止まりますが、
代償性発汗として、体の別の場所で大量の汗をかくようになります。
ひどい場合は背中・おなか・太ももなど、今までとは別の場所に汗が大量に出て、
Tシャツやズボンがびしょぬれになり、毎日何回も着替えなくてはいけないという事態にもなりかねません。
これでは手汗の悩みは解消できても、新たな汗に悩む事になってしまいます。
また、手術直後は手汗の量が減ったとしても、
数ヶ月後には、また元通り手汗がでるという事例も数多く存在します。
なぜなら、手術では手掌多汗症の根本原因を消し去っているわけではないからです。
無理矢理手汗を出ないようにさせているため、限界を超えると元通りになりやすいんです。